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「2流のテスター」は要らない!(1)

Thu Aug 17 22:02:20 -0700 2006

こんにちは! やまもと@テスト番長です。

Johanna Rothmanさんというコンサルティング・サービスの会社
やっていらっしゃる方がいるのですが、 No More Second Class Testers! という
面白いコラムを書かれているので、ご紹介しましょう。


「私達の開発者は世界レベルだけれど、テスターは2流だ」
私はこういう台詞を聞くのは嫌いである。大体においてそれはテスターの落ち度ではない。
               ~~~
開発工程にテスターを参加させずに、不具合探しだけやらせるのでは
あなたはテスターの働きの恩恵を十分に引き出しているとは言えません。



序文はこんな感じ。
そしてこんなチェックリストが書いてあります。


あなたのテスターは2流ですか?

YesNo
テスターは要件・デザインミーティングへ参加しない決まりになっていますか?

テスターは、製品に関する情報を直接問い合わせることが出来ないようになっていませんか?

テストツールを求めるあなたのテスターの要求は、延期されるか無視されますか?

製品試験のしやすさについての要件は、延期されるか無視されますか?

テスターの1人あたりのトレーニング予算は開発者の予算よりかなり少ないですか?

テスターたちは交代可能ですか? すなわち、皆同じように製品を扱うスキルを備えていますか?

要件定義とデザインに参加できるようなプロジェクトの初期にアサインされないか、
フィードバックを行えるほど要件定義とデザインのことを十分に知らないので、
あなたのテスターはコードの開発者と共に働くのはプロダクトが組みあがった後からですか?




もし半分以上の項目がYesなら、あなたのテスターは2流です。
彼らは重要な会議から除外されており、必要なツールや製品専門知識を得ることが出来ていません。
テスターは試験の技術的な側のことを十分に知らないように仕向けられており、
製品に対する知識や十分にテストする技術を持っていません。
また、経営者は投資に対する適切な収益を知覚することができないゆえに
専門知識を持っている人々を雇う金銭を「浪費する」ことをためらいます。



さらにもう一つチェックリストが示されています。


テストチームは良い働きをしていますか?

YesNo
テスターはプロダクトの致命的な問題をリリース以前に発見できますか?

テスターと開発者はうまく協働できていますか?

テスターはプロジェクトのチームミーティングで、固有のリスクおよび製品情報を共有できていますか?
リリースしても問題ないと納得するまで十分に製品をテスト出来るようになっていますか?


テスターは、テストのために必要な時間とその根拠を説明することが出来ますか?

テスターは、製品のリリースは経営的意思決定であり、
自分たちの仕事はリリースのリスクについて報告することであると理解していますか。


テスト結果を踏まえ、プロジェクトは予定通りに進んでいますか?
テスト結果を元にしてプロジェクトニーズの見直しが出来ていますか?




すべての項目にYesがつかないなら、あなたのテストチームは十分に良い働きをしていないでしょう。
それはこのような理由からです。

・テストチームのメンバーは粒ぞろいですか?全員が同じ才能を持っていますか?
全員が技術的専門知識のない手作業のブラックボックス・テスターかユーザではありませんか?

・テストチームは開発が務まらなかったために配属された、二流の開発者で構成されていませんか?
彼らがテスト専門知識を持っておらずテストを学びたいとも思わなければ、
良いテスターにはなれません。

・プロダクトに必要な試験の全てが行えるよう訓練されていないのではありませんか?
例えば、恐らく機能要件に基づいた試験をは理解していますが、最初から最後までの通し試験を計画し実施することは出来ないのではありませんか?

・製品をより良くよりすばやくテストするツールについて、知識がないのではありませんか?


テスターが組織に貢献できない理由は、
テスターの数と同じくらいたくさんあるかもしれません。




・・・・とっても興味深いですねー。
特にWEBアプリだと、ここまで考えてテストチームを運営しているところはあまり無いでしょう。

このコラムはまだ先があるのですが、ちょっと長いのでまた後で続きを書きますね。
少々お待ちをー!