unoh.github.com

探し物はなんですか?

Tue Aug 22 15:17:19 -0700 2006

こんにちわ。sashaです。IA(Information Architecture)にはいつも興味を持っていて、専門学校でも特別コースを取ったりしてみました。

普段、私たちがウェブを駆け巡るとき、絶対に無意識のうちに、「探し物を見つける」というゴールを掲げているものです(結構自信持って言い切っちゃいます)。さて、ではどのような方法で、このゴールに到達しているのでしょうか。次の記事では、「情報を探す」とはどういうことなのか、そのために、どのようなデザインが可能なのかを考えています。

情報探しの4つのモードとそれぞれのモードのためのデザイン方法


1. 探してるものを知ってる系

例えばこんなとき:


それは例えば、PHPのとある関数の使い方を調べようとしているときだったり、映画生活でスーパーマンのレビューを読みたいときだったり。

そんなのときに役に立つ問題解決方法としては、以下のような例があります。


もちろん、知りたい情報がどれだけスムースに探すことができるかは、どのようにこれらの解決方法となる捜索ツールを作るかにかかってくるのです。

2. 探し物はなんとなくわかってくるでしょう系

例えばこんなとき :


たとえば、自分の好きそうな音楽を探していたり、エリンギを使った手ごろな料理のレシピを探していたりするときは、これですよね。

そんなときのアプローチとしては :


この系統の探し物へのアプローチでは、ユーザーに「探検する」余地を与えてあげることが重要ですが、同時に、「探検する」ことによって、目標としている情報により近づいて行っている実感を与えてあげることが重要です。近頃の探検家は諦めがめちゃ早いですから。

3. 何探しているのかわからない系

例えばこんなとき:


この探し方には次のようなアプローチが必要です


必然的に、見せ方より実際のコンテンツ部分の重要性が倍増しますよね。

4. もう一度見つけ出したい系

例えばこんなとき:


こういった探し物をお手伝いするには、二つのアプローチの仕方があります

* 主体的なアプローチ

など、ユーザーがあえて自分でクリックすることによって、あとで欲しいものをすぐに見つけられるようにするアプローチが一つと、

* 能動的なアプローチ

の様に、ユーザーがそのURLをそのまま記録しておくためのアクションを特別に起こさなくても、欲しい情報を分類、ソートしてくれるタイプのアプローチです。

まとめ

いかがですか?あなたがウェブサイトを見るときは、これらの4つの探し方モードを満遍なく常に実行していますよね。あなたのサイトに来る、ユーザーさんたちも、これらのどの探し方で、あなたのサイトにたどり着いたのでしょう。その人たちは、探し物を見つけることは出来たでしょうか?

大事なのは、ユーザーがどのモードでもって必要な情報をあなたのサイトで見つけるか、を見極めることではありません。大事なことは、複数の探し物モードが存在することを認識して、それぞれに適した解決法を用意してあげるということです。

探し物を見つける、というゴールだけを考えて、一度あなたのサイトを見直してみるのもいいかもしれませんね。