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1人のエンジニアがフォト蔵リニューアルを通して学んだこと(後編)

Wed Dec 27 02:54:41 -0800 2006

naoya です。
今回は、前回からかなり間が空いてしまいましたが、フォト蔵のリニューアルを通して学んだことの後編についてエントリします。

第三章:リニューアル直前



いよいよ、フォト蔵リニューアルまで、後一ヶ月となったところで、かなり厳しい状況になってきました。
そんな状況のため、フォト蔵チームで相談して、細かいバグフィックスは重要なものに絞って、チーム全員でリニューアルを仕上げることに方針を変更しました。
あわせて、harukさんkomagataさんが入社されたことも、当時はとても大きかったです。

これで、リニューアル直前(2006年10月頃)は、次のような人員体制に変更になりました。

・リーダー:1人
・デザイナー:1人
・エンジニア:5人(フォト蔵チームのエンジニア全員)

人員が増えたことにより、今まで僕が1人でやっていたロジックとビュー部分のコード変更をエンジニア5人で分業することにしました。
このころは、ほとんどデザイン部分の変更は終わっていたので、比較的分業しやすかったです。

基本的には、僕が一番フォト蔵のソースコードを理解していたという背景もあったので、ロジック部分は主に僕が変更するようにしました。ビュー部分については、それぞれのページごとに各エンジニアで変更してもらいました。このときのタスク管理には、BTSを使って BTS案件として、このページを作るという案件をたくさん作成しました。当時の、BTS案件の合計数が約150件近くありました。

このときに一番大きな問題となったのは、ロジック部分の変更による思わぬエンバグでした。リニューアル開始直後はかなり急ぎで変更していたため、所々コードが整理されていない部分があったのが原因でした。
このとき、時間をかけて最初にじっくりと自分が理解していないコードをしっかりと理解して、整理することが大事だと実感しました。最初に手を抜いても、結局最後には自分に返ってくることを、まさに体験した出来事と言えるでしょう。

こうして、いよいよリニューアルの直前となったのですが、大幅にデザインが切り替わるため、すでにフォト蔵を利用しているユーザが混乱しないように半月の試用期間を設けることにしました。

リニューアル開始時は、試用期間を設けるところまで考えていませんでしたが、念のため従来のデザインにすぐに戻せるコードにしておいたのが功を奏しました。
ウェブサイトのリニューアルの時には、必ず元のデザインに戻せるような仕組みは、必ず用意した方がいいと思います。
試用期間を設けることにあたり、急遽検討してもらう作業が発生したため、この作業はエンジニア1人に一任しました。

従来のデザインにすぐに戻せるようにはなっていたのですが、細かいところでいろいろな変更がありました。

こうして、いよいよフォト蔵をリニューアルすることになりました。


最終章:デザインリニューアル



こうして、11月1日フォト蔵のデザインリニューアルの試用期間を開始しました。
簡単にデザインリニューアルを試用してもらうため、切り替えボタンを押すだけですぐにデザインを切り替えられるようにしました。
また、フォト蔵コミュニティ専用トピックを設けました。
約半月の試用期間中に、たくさんのフォト蔵ユーザからフィードバックをいただきながら、試用期間中は主にデザインの調整や変更を重点的に行いました。


本当にたくさんのフィードバックをいただいたので、とてもやりがいのある仕事になりました。
今日現在も、たくさんのフォト蔵ユーザからフィードバックをいただいて、デザインの調整や機能追加などを行っている毎日です。
ウェブサービスを開発している醍醐味は、やはり使ってくださるユーザからフィードバックが来ることにつきると思います。


というわけで、二回に分けて僕が体験したウェブサイトのリニューアルを通じて、体験したこと、学んだことを書きました。


今後とも、フォト蔵をよろしくお願いいたします!