今日は、献本でいただきました「モバイル大変革時代のケータイ通販ビジネス」のレビューをさせていただきます。
構成としては前半に携帯ユーザーの各種データやそれに対する考察がまとめられています。後半は携帯のECビジネスで実際に実績のある企業の事例をあげています。
売り上げを伸ばすためにいったいなにをしたんだ?などの疑問に実体験を交えて答えているので、携帯やEC関連の人には参考になる本だと思います。
僕の仕事は直接ECには関係ないのですが、モバイルチームに所属していることもあり色々勉強になりました。そのことについて紹介したいと思います。
携帯はPC化している
社内ミーティングで「携帯とPCは文化が違う。両方に対応するよりは携帯に特化すべきだ。」と言われました。確かに現状ではPCと携帯は違うサービスのように思えます。
しかし携帯はどんどんPC化していっているようです。パケット定額などを導入し2010年には光並の通信速度を実現する「スーパー3G」という計画もあるようです。
更に最近はW-ZERO3のようなタッチペンやWindowsが入っているものもあります。そのうちPCと携帯の垣根はなくなっていくような気がします。
携帯の本質的な価値
どうしてPCでは無料で提供されているようなコンテンツが携帯では有料で通用するのか?それはユーザーが「ニッチタイム」をうまく活用できるかららしいです。
ある統計によると1時間買うのに平均2000円出してもいいと言うデータがあるらしいです。そう考えるならば10分時間を潰せるならば多少のお金を出してもいいと思うようです。
しかも安いのでついつい手が出てしまいます。僕も昔100円のゲームを片っ端から買い占めたことがあります。「衝動買い」の精神をくすぐるコンテンツを用意するというのが一つのポイントでしょうか。
どうやってサイトを探しているのか?
ある調査によると
一位、メニューリストから
二位、携帯電話の検索サイトから
三位、メールマガジンから
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七位、友人・知人から
のようなアンケート結果がでています。意外なことに「友人・知人から」のクチコミが少ない。これはショッピングサイトのデータなのでモバゲーなどのエンターテイメント系のサービスでは結果が変わるとは思いますが。
しかし携帯のブログはPCのようにクチコミ効果は発揮されていないようです。トラックバックの機能はあるんですが、実際にトラックバックをする人が少ないらしいです。
これから携帯は更に盛り上がるでしょう。その中で沢山のサービスが生まれると思います。それをユーザーに届ける方法がいっそう重要になると思います。僕がPC上で面白いサービスを見つけるときは大抵ソーシャルブックマークかブログを通じてです。
最近の調査によると公式サイトより検索サイトの方が上らしいしです。
携帯はPC化していっているらしいのでそのうち問題なくなるかもしれません、しかしそれまでに何か出来ることがあるかもしれません。これからも色々考えていきたいと思いました。
モバイル大変革時代のケータイ通販ビジネス
posted with amazlet on 07.04.18
柿尾 正之 片岡 俊行 両国 さくら 田中 裕子
翔泳社 (2007/04/11)
売り上げランキング: 1056
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とても面白くてわかりやすいです