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意欲を維持するヒント集

Wed Aug 29 20:00:10 -0700 2007

こんばんわ、sashaです。今日は精神論的な話です。

みなさんは「やる気」とか、「意欲」とか、どうやって維持していますか?特に最近やる気がないとか言うわけではぜんぜんないのですけど、日々の雑務に追われていると、モーチベーションが下がったときにクリエイティブに対処出来なくなりがちだよね、といことは自分にも他人にもごくたまにあるように思います。

最近、A List Apartで紹介された記事を読んで、こういうこと、自分でもいつも覚えておきたいし、自分の周りにいる多くの人にとっても役に立てばいいなー、と思ったので、ちょっと自分なりの言葉に置き換えながら翻訳してみました。

すべて知っているかのような偉そうな口調をしていますが、私自身に対する戒めと教えとして書いてますので、お許しください。また、原文では「be motivated to create (作り出すために意欲的であること)」といった書き方をしていますが、ここではあえて、読者の方に多いであろう開発者の方々を意識しつつ、「モノづくり」という言い方をしています。ただ、意欲的であることは万人にとっての課題だと思いますし、業種、職種に関わらず全ての人に応用できるヒントだと思っています。

原文: Staying Motivated by Kevin Cornell from A List Apart Magazine
Translated with the permission of A List Apart Magazine and the author.


どんなお仕事をされているかに関わらず、仕事をする上で意欲的で生産的であることって、とっても大事。でもだれしも、しばしモノを作り出すことに限界を感じることがあるのではないでしょうか。で、集中力を維持したり、プロジェクトを楽しんだりすることが、難しくなってしまうわけです。では、どうやったら、意欲を維持することができるでしょうか。

「意欲を維持すること」、という課題は、結構長期的に考えないといけない問題です。初めは茨の道でも、あなたの意志と継続性によって、そのうち常に意欲を簡単に操れるようになるはず。大事なのは、適切なタイミングで適切な選択が出来るよう、学習していくことなのです。

もちろん、人には個人差があります。人にはそれぞれ、モノづくりに没頭するための独自の処方箋があるはず。ここでは、その処方箋を見るけるためのアイデアを紹介しますが、結局は、適切な選択をしていかなければならないのは、あなた自身でしかありません。長期的に意欲を維持できるようになるには、あなたの行動に対して注意を払うことや、カンに素直になることも重要です。またある時は、自分自身を励ましてみたり、騙してみたり、また自分自身と交渉してみたりすることが必要になってくるでしょう。

【フェーズ 1 : 意欲を維持する習性を身に着ける】

先述したように、初めは茨の道です。しかも、結果はすぐには現れません。でも、何事も自分で始めないと始まらないもんです。それではまず、「意欲を維持する」習性を身に着けるために、まず出来ること、今始められる事をご紹介しましょう。

目標を設定しよう

達成感があれば、意欲を維持するのもちょっと楽になれますよね。達成感は、目標無しでは得られません。ちょっと先の未来の自分が達成できる事をまず設定します。

現実的なタスクを積み重ねよう

興味や意欲は、達成感と直接関係しています。現実的な目標を設定することで、自分自身に、「失敗」という刹那さよりも「成功」というご褒美をたくさんあげましょう。まずは、小さなタスクの積み重ねから。小さな「成功」というご褒美をたくさん自分にあげることが出来るようになったら、ちょっとずつゴールを大きくしてあげましょう。

仕事場を整えよう

オフィスの一角であろうが自宅であろうが、モノづくりだけのためのスペースを作りましょう。で、ここがそのスペースだと決めたら、モノづくりはそこだけで。そこで成功を積み重ねることで、あなたは無意識的にその場所で次の成功を生み出すことを学んでいくのです。やがては、その場所に立ち入った瞬間、モノづくりのイメージがわいてくるようになるはずです。

「降参」するのではなく、「退却」しよう

問題があったらあきらめてはいけません。ちょっとの間隅に寄せておいて、又戻ってきてがんばりましょう。問題が解決できたら、それが自信となり、知識となり、成果となるのですよ。

自分のサイクルを見つけよう

決まった時間に眠くなったりおなかが空いたりするのと同じように、モノづくりにも生理的に最適な時間帯と、そうでない時間帯があるはずです。あなたが最も生産的になれる時間帯を見つけて活用しましょう。そして生産的になれない時間帯は、事務的なあれこれやルーチンワークを片付けたりするのに使いましょう。

使いやすいツールを用意しよう

モノづくりってそれだけで大変な作業です。使えないツールを使うことで余計に大変にするなんて、とんでもない。作りたいものを作れる環境を整備するために、自分に合ったツール探しには時間や予算を(できるだけ)惜しみたくないですよね。

進捗を把握しよう

どれだけ作業が進んだのか、をみる事をは最強のモーチベーションになります。2ヶ月前の自分がどこにいて、今の自分がどこにいるのかを、しばしば見てみることが大切です。振り返って見てみたら、どれだけこの2ヶ月の間に成し遂げ、どれほどのモノを作り出したのかにびっくりするでしょう。いやもしかしたら、ぜんぜん成し遂げていないなぁ、と思うかもしれません。そのときこそ、意欲を高めるチャンス。いずれの結果にせよ、進捗を把握する意義は大きいはず。


【フェーズ 2 : スランプの時も意欲を維持する】

フェーズ 1でご紹介したような事を実行していたら、いつかはきっと、いつでも意欲を維持できるようになるはず。それでも、たまにはスランプはやってくるのです。そんな時こそ、新しい事を試してみましょう。この際、意欲を取り戻すためにあえて障害を設定してみたり、ちょっと引き下がってみたりするなど、違う角度からの対処方法も必要です。

ちょっと違う角度からの対処方法を、少しご紹介します。

目標なんて作るな

モノづくりがまだアイデアレベルのときや、実験的なことをやってみようと思い立ったとき、目標を設定してしまうことはアイデアや実験の可能性をぶち壊して可能性があります。たまには物事を成り行きに任せましょう。モノづくりが調子に乗ってきたら、タイムラインやタスクの設定などという行動を、自然ととっているはず。

非現実的なゴールを設定しよう

多分、自分の能力の限界を超えるほどのものを自分に課すことが功を奏するもあるんです。もちろん、目標を達成できないとか、目標を達成できても自分が燃え尽きてしまうなんていうリスクも背負わなければなりませんけど。

仕事場から抜け出そう

いつもの仕事場は、モノづくりのための意欲を生成する条件となるべきですが、たまには、違うところで仕事をすることも役に立つでしょう。いつもと違う刺激が、あなたのアイデアとか生産性とかに、いい影響を与えてくれる可能性があるからです。

仲間に学ぼう

他の人が何をやっているかを見てみましょう。何かインスピレーションを与えてくれるかもしれないし、そんなにすごい事を発見できなかったとしても、自分に対する期待が大きすぎたんだなー、などと現実的な発見もあるはずです。

仲間を無視しよう

仲間に学ぶ事にはそれなりの効果もありますが、一方で、人の功績にばかり着目してしまいがちになり、自分自身の目標にブレが出てきたりします。もっと悪いのは、あなた自身の仕事が他の人の仕事からかけ離れて過ぎているのではないかと心配になってしまうこと。あなたの仕事が人の仕事とは違うのは当たり前で、だからスゴイのに。

外的刺激を見つけよう

モノづくりのヒントは、人々や自然の中にあふれているのです。自分を取り巻くものにもっと近づいてみてみましょう。、アイデアが沸き起こったり、問題解決の糸口が見つかったりするかもしれません。「モノづくりモード」にあなたを戻してくれる刺激が、どこかにきっとあるはず。

内的刺激を見つけよう

そこら中にあふれる外的刺激を、すべて取り除くことも、また一つの手。例えば、ジョギングなど単純なスポーツに没頭したりしてはどうでしょう。頭を空にして、頭脳がなにもすることがなくなったとき、頭脳に素敵なアイデアのためのスペースが生まれたりするのです。

スケッチブックやノートを持ち歩こう

いいアイデアも悪いアイデアも、記録しておく必要があります。人の記憶なんて当てにならないのですから。長期的な記録としてアイデアをメモっておくことで、頭脳に空きスペースを与えてあげたら、その分抱えこんだ問題解決のために使うことができるのです。そして、次にスランプに陥ったりしてアイデアが浮かばないときだって、ノートがライブラリ代わりになってあなたのお仕事を手伝ってくれることになるでしょう。

そのまま突き進もう

モノづくりモードに入っていないあなたにとってはとってもつらいことですけど、とりあえず突き進むことが一番なときだってあるのです。一時はもう無理!と思っていたのに、意欲がいつしか惰性で戻ってきたのを感じる時があるでしょう。もし、それでも意欲が戻ってこなくて、人生最悪の仕事をしている気がしていても、後から振り返ればいいモノ作ってることだってあるんです。後にならなければわからないんですもの。とりあえず全力で突き進みましょう。

障壁を与えよう

タイムリミットをセットしたり、いつものツールを使わないと決めたり、とにかく自分を窮地に陥れてみましょう。時には、そんな障壁が成功への鍵だったりするのです。

障壁を取り除こう

しばしば私たちは、不必要な障壁を与えてしまって、重要な問題を解決する能力を低下させてしまうことがあります。問題解決するための障壁が大きすぎると感じ始めたら、その障壁の必要性そのものを検証してみることも必要です。

がんばっていきましょう♪



いかがでしょうか、長期的に意欲を維持するためにできること、見えてきましたか?あとはあなた自身の感覚と能力を信じて、試行錯誤を重ねてあなた自身の処方箋を見つけてみてください!