こんにちは、ryosukeです。
現在ウノウでは開発環境にVMware vSphere Hypervisor (ESXi4.1) を使ってプロジェクト単位で仮想サーバを構築しています(たぶん)。
私はインフラチームに関わってないので、実際のところ会社の開発サーバがどうなってるか詳細までは知らないのですが、今回は自宅の開発サーバでVMWare ESXi4を利用して仮想マシン作ってコピーで増やして開発サーバが沢山作れたよ、というところまで順を追っていこうと思います。
物理的に必要なものはサーバとして稼働するマシンと、クライアント(ハイパーバイザを操作するクライアント)として使うwindowsマシンと、DVDブランクメディアが1枚です。
内容は簡単ですが、ステップ数が多いので可能な限り箇条書きにします。
インストール
- VMWare社のサイトでVMware vSphere Hypervisorをダウンロードします
- https://www.vmware.com/jp/tryvmware/?p=free-esxi&lp=1
- 無償ダウンロード登録が必要です
- ダウンロードしたISOイメージをディスクに焼いて、CD/DVD-ROMからサーバマシンを起動するとインストールが始まります
- インストール自体も数分で終わると思います
- 以下はESX3iのインストール動画ですがほとんど同じです
- http://www.youtube.com/watch?v=x8H9IgJn6cY
- ハードウェアが対応していないとうまくインストール出来ないかもしれません
- インストールが上手く行ったらパスワードやネットワーク関連の設定をしておきましょう
- 今後の説明用の例として、ここでは static IP address で 192.168.0.2 に設定したとします
- ネットワークの設定が済んだらVMware vSphere Clientを使ってVMの準備をします
- ESXiをインストールしたhost(ここでは192.168.0.2)にwindowsマシンからブラウザでアクセスします
- ここからはwindowsマシンで作業を行ないます
- VMware vSphere Clientのダウンロードリンク(Download vSphere Client)があるのでそこからダウンロードします
- VMware vSphere Client をインストールし起動します (ESXi4からは日本語に対応してて分かりやすいです)
- インストールが終了したら VMware vSphere Client を起動し、192.168.0.2にrootのパスワードでログインします
- 証明書がインストールされていない為、警告が出ますがこの段階ではどうしようもないので「無視」
- ライセンスの警告が出るのでライセンスキーを登録します
- ダウンロード時にvmwareよりメールでライセンスの取得の案内が届いていると思うので、それに沿ってライセンスキーを取得しておく
- ホーム/インベントリ/インベントリ/構成タブ/ソフトウェア/ライセンス機能/編集.../キーを入力
- 取得しておいたライセンスキーを入力します
以上で VMware vSphere Hypervisor のインストールは終了です。
ここから、仮想マシンを作成します。
仮想マシンの作成
- VMware vSphere Client のメニューから新規仮想マシンを作成します
- インベントリ/ホスト/新規仮想マシン をクリック
- ウィザードが開くので、構成は標準で適当なvm名とデータストアを指定します
- ゲストOSはLinuxでCentos4/5 (64ビット)を選びました
- ここは自分の好みで選んでください (以下centosで進めます)
- 仮想マシン名を右クリックして、電源/パワーオン で起動します (ツールバーのパワーオンボタンからでもOK)
- VMware vSphere Client を動かしている windows マシンに Centos のISOイメージをダウンロードします
- http://www.centos.org/
- 直接関係ありませんが、bittorrent でのダウンロードアプリは Free Download Manager がおすすめです
- http://www.freedownloadmanager.org/
- ダウンロードしたISOファイルを作成した仮想マシンでロードします
- 「仮想マシンのCD/DVDデバイスの接続切断(ツールバーにアイコンがあります)」から、CD/DVDドライブ1/ローカルディスクのISOイメージに接続...
- まずはISOファイルの 1of7 を選択して開きます
- コンソールを起動するとCentosのいつものインストール画面が表示されるので、普通にインストールします
- ディスクを変更したりなんかしながらインストール終了したら晴れてvmの出来上がり
これで、仮想マシンの作成は完了です。
この手順を繰り返せばホストマシンのリソースが許す限りいくつでも仮想マシンを作ることができますが、毎度インストールしてると大変なので、この仮想マシンをコピーして新しい仮想マシンを作りましょう。
コピー元となる仮想マシンには自分が使いやすい標準的な設定やソフトのインストール、システムのアップデート等をしておきます。設定が終わったら、コピー元のvmはパワーオフにしておきます。
仮想マシンの複製
- VMware vSphere Clientの構成タブをクリックする
- ハードウェアの囲みからストレージを選択
- 左に表示されたデータストア一覧から仮想マシンが保存されているデータストアを選択
- 右クリックで「データストアの参照...」をクリック
- ルートフォルダ直下にツールバーの「新規フォルダの作成」でフォルダを追加します
- コピー元となるvm名のフォルダ以下の*.log ファイル以外をctrlキーを使っって選択し右クリックでコピーします
- *.vmx, *.nvram, *.vmdk, *.vmxf, *.vmsd ファイルがありました
- 先程作ったフォルダに貼り付けするとコピーが始まります
- コピーされた vmx ファイルを右クリックし、インベントリへ追加
- vm名とリソースプールを選択して終了です
- データストアブラウザを閉じます
- 仮想マシンリストに先程コピーしたvmが増えているので、パワーをオンにします
- 起動中にメッセージが出るので、サマリからI_copied itを選びます
- コンソールからログインし、ホスト名やネットワーク設定をそのvm用のモノに変更して再起動すれば新しい仮想サーバの完成です
- コピーにかかる時間によりますが3分程度で新マシンの追加ができたのではないでしょうか
会社ではサクっと何台も仮想マシンを増やしたりするので、コピー部分はESXiホストにSSHでログインしてコピーするshスクリプトとかを書いて実行してるみたいです(たぶん)。いろいろ楽をする工夫はできそうです。
さいごに
端折っているので分かりにくい部分も少なくないと思いますが、ハードウェアの問題さえなければすんなり使えるので、これぐらいの作業が必要なんだ程度に読んで気軽に試してみていただければと思います。
複数台のサーバ構成で何かを試したいとき等に、個人でもこういった環境を用意しておくと気軽に試せて便利です。